家庭用蓄電池の導入は、自家消費型のエネルギーシステムを構築することで、非常時に備えつつ、日常の電気代を節約できるメリットがあります。そのため、近年は一般的なご家庭においても導入を検討している方は多くいらっしゃいます。しかし、豊富な種類の中で、「どの蓄電池を選べばよいのか?」と疑問に思われているのではないでしょうか。
この記事では、蓄電池の基本知識から、価格相場、活用できる補助金の情報まで、家庭用蓄電池の購入前に知っておきたい情報と具体的な購入を検討する際に必要となる選び方のポイント、メーカー別のおすすめ商品情報までを解説します。ぜひ記事を参考にして、自宅に最適なエネルギーソリューションを見つけてください。
家庭用蓄電池とは?ためられる電気は2種類
蓄電池には一般的にためられる電気が2種類に分けられ、どのような電気をためることを想定するのか、どこまでの機能を求めるのかで家庭ごとに適した蓄電池の種類が変わってきます。
そこで、はじめに家庭用蓄電池とはどのようなものかを大きな種類ごとに分けて解説し、ためる電気の種類についても理解を深めていきましょう。
家庭用蓄電池は4種類に分けられる
家庭用蓄電池は、その機能と用途に応じて大きく4種類に分けられます。それぞれに特徴があり、使用する家庭のニーズに合わせて選ぶことが重要です。
単機能型
単機能型蓄電池は太陽光パネルとは別にパワーコンディショナーを持っています。そのため、太陽光パネルと接続せずに蓄電池単独で利用することもでき、比較的低価格という点から節電や停電対策目的で利用している家庭もあります。
しかし、太陽光パネルと併用する場合、太陽光パネルと蓄電池それぞれがもつパワーコンディショナーを電気が経由するため、変換ロスが大きくなる点がデメリットといえます。
ハイブリッド型
ハイブリッド型蓄電池は、蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーを共有した蓄電池です。このタイプの蓄電池は、太陽光パネルからの直流電力を蓄電するだけでなく、その電力を必要に応じて交流電力に変換して家庭内で利用できます。
パワーコンディショナーを共有しているという特徴から単機能型と比べて電気変換ロスが少なく、効率的に電力を活用できるという点がメリットです。一方、高機能であることから単機能型と比べると導入時の価格が高くなる傾向があります。しかし総合的に見ると太陽光パネルと連携して電力を利用する場合は魅力的な選択肢です。
多機能型
多機能型蓄電池は、単に電力を蓄えるだけでなく、複数の追加機能を備えた蓄電池システムです。追加機能には、以下のようなものがあります。
スタンドアロン型
スタンドアロン型蓄電池は、電力網から独立して機能する蓄電池です。そのため、電力網に依存せずに安定した電力供給が求められる場合に選ばれます。
例えば、主に離島や山間部などです。電力網からの供給が不安定、またはアクセスできない地域での電力供給源や、災害時の非常用電源として利用されます。このタイプの蓄電池システムの導入には、適切な容量の蓄電池の選定、太陽光パネルや風力タービンなどの発電設備、および電力を効率的に管理するためのコントローラーが必要です。
家庭用蓄電池にためられる電気は2種類に分けられる
ここまでの説明で気付いた方もいるかもしれませんが、家庭用蓄電池にためられる電気は大きく分けて2種類あります。それは「電力会社から購入した電気」と「自宅で発電した電気」です。それぞれの電気が家庭用蓄電池に与える影響について詳しく見ていきましょう。
電力会社から購入した電気
電力会社から購入した電気の料金は一日の中で変動し、昼間の使用量が多い時間帯には料金が高くなります。これは、企業活動や家庭での電気使用が増えるため、電力会社が供給する電力の需要が高まるためです。
そこで、夜間や電力料金が比較的安い時間帯の電気を蓄電池にためておき、高い料金が適用される昼間の時間帯に使用することで、電気代を節約できます。
作った電気
作った電気とは、自宅の太陽光発電や風力発電などにより発電した再生可能エネルギーを指します。この電力を、発電量が多い日中に蓄電池にためて、夜間や天候が悪く発電量が減少したときに使用します。
自宅で発電した電気を蓄電することで、エネルギーの自給自足を実現し、再生可能エネルギーを有効活用できるでしょう。また、余剰電力を電力会社に売電することも可能で、エネルギーの効率的な利用と経済的なメリットを両立できます。
家庭用蓄電池を理解するために知っておきたいこと4選
家庭用蓄電池を選ぶ際は、さまざまな点を考慮する必要がありますが、パワーコンディショナー、蓄電池の種類ごとの違い、容量と出力の違い、さらには全負荷対応か特定負荷対応か、などを理解することが重要です。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナーは、太陽光発電システムなどで生成された直流電力(DC)を、家庭やビルで使用可能な交流電力(AC)に変換する装置です。
太陽光パネルで発電された直流電力(DC)は、そのままでは交流電力(AC)を使用する家電製品には適合しないため、直接利用できません。
その理由は、太陽光パネルが生成する電力形式と家庭で必要とされる電力形式が異なり、また太陽光パネルからの電圧が家電に適したレベルではないためです。さらに、太陽光発電の出力は日照条件によって変動し、電力品質が不安定になることもあります。
パワーコンディショナーは、変換効率の管理、発電システムの最適な運用、電力品質の維持など、太陽光発電システムの中で重要な役割を果たしています。
蓄電池の種類
前の章でも解説しましたが、家庭用蓄電池はその機能と用途によって、単機能型、ハイブリッド型、多機能型、そしてスタンドアロン型の4つの主要なタイプに分けられます。各タイプは、独自の特性と利点を持ち、家庭のエネルギー管理における具体的な要求に応えるよう設計されています。
単機能型蓄電池は電力を蓄積し、必要に応じてそれを放電するという単一の機能に特化しているため、比較的低コストで導入できます。初めて蓄電池システムを導入する家庭や、災害時の非常用電源などの限られた用途に適しています。しかし、機能が限られているため、より複雑なエネルギー管理が求められる場合には適さない可能性があります。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電システムと一体化しており、エネルギー効率の面で非常に優れています。これにより、電気をためるだけでなく、家庭へのスムーズな電力供給が可能となり、エネルギーの自給自足を実現しやすくなります。太陽光発電を積極的に活用したい家庭に最適です。
多機能型蓄電池は、電気自動車(EV)の普及が進む中、V2H(Vehicle to Home)機能を利用してEVと家庭のエネルギーシステムを連携させたい家庭にとって、非常に魅力的な選択肢です。
スタンドアロン型蓄電池は、電力網から独立して機能するため、特に電力網の接続が難しい遠隔地や、災害時の非常用電源としても役立ちます。また、電力網からの安定供給が不確実な状況下でも、安心して電気を使えます。
容量と出力の違い
「容量」と「出力」は蓄電池の基本的な性能指標であり、それぞれが蓄電池の用途や効率に大きく影響します。
容量は、蓄電池に蓄えられる電力の総量を指し、ワット時(Wh)やキロワット時(kWh)という単位で表されます。これは、蓄電池が一度に貯蔵できるエネルギーの量を示しており、消費電力が少ない機器を長時間使用する場合や、一定期間の電力自給自足が必要な場合に重要な指標となります。
一方で、出力は蓄電池から瞬時に取り出せる最大の電力量を意味し、ワット(W)やキロワット(kW)で測定されます。これは、電力が急速に必要とされる機器や状況において、蓄電池が提供できるパフォーマンスの高さを示します。
例えば、大きな電力を一時的に消費するエアコンや電子レンジなどの家電を使用する際に、蓄電池の出力能力が十分であることが重要です。
全負荷と特定負荷の違い
「全負荷」と「特定負荷」の仕組みを理解し、家庭の電力需給状況、予算、そしてどの電気機器を優先して使いたいかを考慮して、全負荷対応と特定負荷対応のどちらを選択するか決定することも重要です。
全負荷対応の蓄電池は、家庭や施設内のすべての電気機器や回路に電力を供給するタイプです。これにより、日常的な生活や業務に必要な全ての電気機器を、蓄電池からの電力で稼働させることができます。
一方、特定負荷対応の蓄電池は、特定の部屋や特定の電気機器、例えば冷蔵庫や照明などの生活に不可欠な機器のみに電力を供給する仕組みです。特に200V用のエアコンやIH等は使用できない点にご注意ください。
特に災害時や大規模な停電が発生した場合、全負荷対応システムは家庭全体を通常通りに機能させられるため、生活への影響を最小限に抑えることが可能です。しかし、その分、高い容量とコストが必要となります。
家庭用蓄電池を設置する3つのメリット
ここまでで家庭用蓄電池に関する基本的な知識を解説してきましたが、具体的に蓄電池を設置することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、家庭用蓄電池を設置することの3つの主要なメリットを解説します。
災害などの停電時も電気が使える
蓄電池が家庭にもたらすメリットの1つめは、災害や停電が発生した際にも、電力の供給を継続できるという安心感です。特に、地震や台風などの自然災害によって電力網が損傷し、一般的な電力供給が中断された場合、蓄電池に蓄えられた電力が非常に貴重な資源となります。
この蓄えられた電力により、電力網からの供給が不安定または不可能になった状況でも、家庭内の照明を点灯させることができ、冷蔵庫を動かして食品を腐敗から守り、携帯電話やラジオなどの通信機器を充電し、外部との連絡を保つことができます。
このように災害時でも最低限の生活機能を維持し、家族の安全と快適を守ることができるのです。
電気代が節約できる
蓄電池が家庭にもたらすメリットの2つめは、電気代の節約ができる点です。日中に太陽光パネルで生成した電力を蓄電池に貯蔵し、夜間や料金が高くなるピークタイムにその電力を使用することで、電力を高価な時間帯に購入する必要がなくなります。これにより、電気料金のピークシフトが可能となり、家庭の電気代を大幅に削減できるのです。
さらに、太陽光発電システムで発電した電力のうち、家庭で消費しきれなかった余剰分を電力会社に売電できます。この売電収入は、蓄電池システムの導入コストの回収や、さらなる経済的メリットとして期待できる要素です。
環境へ配慮できる
太陽光発電パネルと一緒に蓄電池を利用することで再生可能エネルギーとして太陽光を活用できます。これにより家庭からの二酸化炭素排出量を削減し、地球温暖化対策に貢献することができます。
さらに、蓄電池を用いることでエネルギーの消費ピーク時における電力網への負担を軽減し、エネルギーの有効活用に繋がります。このように家庭用蓄電池の導入は、環境保護に対する意識が高まる現代において、地球に優しい生活を実現する上で欠かせない選択肢の一つとなっています。
家庭用蓄電池に関する注意点
家庭用蓄電池の導入には大きなメリットがあるとはいえ、大きな出費を伴い、数年〜数十年にわたり利用を続けることになるため、注意が必要な点もいくつかあります。ここでは、蓄電池を選ぶ際や使用する上での主要な注意点を3点紹介します。
家庭用蓄電池の寿命は10年程度
家庭用蓄電池の寿命は一般的に10〜15年程度とされていますが、これはあくまで目安です。実際の寿命は、蓄電池の種類や使用状況、さらにはメンテナンスの方法によって変わります。
例えば、リチウムイオン蓄電池や鉛蓄電池など、異なる材料を使用した蓄電池は、それぞれ異なる寿命と性能劣化の特性を持ちます。また、高温や極端に低い温度、過充電や深放電など、厳しい使用条件下では、蓄電池の寿命が早く縮むこともあるでしょう。
蓄電池の寿命が近づくにつれて、その性能は徐々に低下し、蓄積できる電力量が減少します。このため、期待される電力供給を維持することが難しくなり、家庭での電力需要を満たせなくなっていくかもしれません。
充放電のサイクル回数が増えると劣化しやすい
蓄電池の寿命を左右する重要な要因の1つが、充放電のサイクル回数です。蓄電池は充電と放電を繰り返していきますが、このサイクル回数が増加するにつれて蓄電池は徐々に劣化し、蓄電池の全体的な性能と貯蔵能力が低下していきます。
特に、蓄電池を完全に充電した後に完全に放電する、いわゆる「深放電」の繰り返しは、蓄電池の劣化を加速させる主な原因です。
深放電による劣化は、蓄電池内部の化学反応に影響を与え、最終的には蓄電池の有効寿命を短縮させることにつながります。そのため、これを避けるため蓄電池の過充電や過放電を避け、蓄電池の充電レベルを適切な範囲内に保つことが大事です。
実際に使用できる電気容量は定格容量より少ない
家庭用蓄電池の定格容量は、その蓄電池が理論上貯蔵可能な最大電力量を示しています。しかし、実際の使用条件下では、この定格容量と同等の電力を完全には引き出せないことが多いのです。
この現象は、蓄電池の自然な劣化やシステムの運用に伴うエネルギー損失、外部環境の影響などによって引き起こされます。例えば、蓄電池の劣化による貯蔵能力の低下、蓄電池を管理するシステム自体が消費する電力、さらには高温や低温の環境が蓄電池の性能に影響を与える、などが考えられます。
このため、実際に家庭で使用できる電力量は、蓄電池の定格容量よりも少なくなる傾向にあります。蓄電池を選択する際には、この点を考慮して、実際の電力需要に見合った、やや余裕を持った容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
家庭用蓄電池の価格は?購入した場所で相場は変わる
家庭用蓄電池の導入には大きな費用がかかるため、なるべくコストを抑えたいものです。蓄電池の価格は、購入場所によって大きく異なる可能性があります。ここでは、購入場所別の価格相場と、それぞれのメリットやデメリットを解説します。
価格および設置にかかる費用
蓄電池の導入にかかる費用は、蓄電池本体の価格と設置にかかる費用の2つが主な費目となります。蓄電池本体の価格は、容量や技術的特徴によって大きく異なります。一方、設置費用には、電気工事士による配線作業、設置場所の準備、そしてシステムのテスト運用などが含まれ、これらの工程が総コストに影響を及ぼします。
総額は、システムの規模や機能性に応じて数十万円から数百万円の範囲です。具体的には、小容量蓄電池のシンプルなシステムの場合は低価格帯に収まりますが、高度な機能を備えた大容量蓄電池を太陽光パネルや周辺機器と接続したシステムでは、費用が数百万円になることがあります。家庭のエネルギー需要や予算に合わせた蓄電池選択が重要です。
購入した場所で価格相場は変わる?
購入する場所・業態によって価格が異なる主な理由は、販売・配送・設置に関わるコスト構造、顧客へのサービス提供方法、市場内での競争状況などが違うためです。また、顧客の購入体験やアフターサービスへの期待値が高い場合、それに応じて価格が上乗せされる傾向にあります。
インターネットだとどうなる?
インターネットでの蓄電池購入は、その手軽さとコストパフォーマンスで魅力的な選択肢となっています。オンライン市場では、さまざまなメーカーと製品を一覧で確認でき、自宅にいながらにして最新の蓄電池技術や価格比較が可能です。
このアクセス性の高さは、消費者が自分のニーズに最適な蓄電池を見付けやすくする一方で、製品に関する豊富なレビューや評価を参考にすることができ、事前の不安を減らせます。
さらに、オンラインは競争が激しいため、しばしば大幅な割引や限定オファーが提供され、物理的な店舗よりも低価格で蓄電池を手に入れられるケースもあります。ただし、インターネット購入の場合、設置に関するサポートやアフターサービスが直接的には提供されないことが多いデメリットも把握しておきましょう。
訪問販売だとどうなる?
訪問販売を利用した蓄電池の購入は、個別対応と専門知識の提供が大きな魅力です。この方法では、専門の販売員が直接お客さまの自宅を訪れ、家庭の状況や設置環境を把握した上で、最適な蓄電池システムを提案してくれます。
この個別対応により、顧客は自分にぴったり合った製品選択をサポートしてもらえるだけでなく、設置プランや将来的なメンテナンス、アフターサービスに関する詳細な情報を直接得ることができます。
さらに、訪問販売の場合、蓄電池の設置から稼働開始、定期的なメンテナンスに至るまで、一貫したサービスを提供する企業が多いため、長期にわたる安心感を得られる点も大きなメリットです。ただし、専門の販売員による訪問サービスや個別の提案プロセスは、コストがかかるため、その分価格が高くなる傾向があります。
家電量販店だとどうなる?
家電量販店で蓄電池を購入する際の大きなメリットは、商品を直接見て、触れることができる点にあります。また、多くの家電量販店には蓄電池に詳しい専門スタッフがおり、彼らから直接アドバイスを受けられるため、購入前に疑問点を解消する絶好の機会となります。
さらに、家電量販店はアフターサービスや保証条件についても明確な案内があり、購入後のサポート体制が整っている点も魅力の1つです。
価格に関しては、インターネット販売に比べるとやや高めに設定されている場合が多いですが、その分、購入後の安心感や便利さを考慮すると納得のいく選択となるでしょう。
加えて、家電量販店では定期的にセールやキャンペーンが実施されており、そのタイミングを狙えば、お得に蓄電池を手に入れることが可能です。
新築工務店だとどうなる?
工務店やハウスメーカーから直接購入する方法の最大のメリットは、蓄電池の設置と住宅建設を同時に行うことで、工事の手間やコストを大幅に削減することが可能な点です。さらに、建設業者が推奨する蓄電池は、その住宅のエネルギー需給に最適化されていることが多く、より効率的なエネルギー管理を実現できます。
しかし、この選択肢には注意点もあります。特に、建設業者が提供する蓄電池の選択肢が限られている場合、コストパフォーマンスに優れた製品や、最新技術を搭載した製品を選ぶことができない可能性があります。
そのため、契約前には、提供される蓄電池の種類、性能、コストをしっかりと調査し、自宅のエネルギー需給に最適な選択をすることが重要です。
家庭用蓄電池を購入する際に活用できる補助金
太陽光発電と家庭用蓄電池の組み合わせは、今日のエネルギー自給自足の追求と環境保護の観点から注目されています。2024年における家庭用蓄電池に対する補助金は、国と地方自治体それぞれの制度があります。以下はその一例です。
国からの補助金:DR(DER)補助金
2023年の国の補助金は、環境共創イニシアチブ(sii)からDR(Demand Response)補助金とDER(Distributed Energy Resources)補助金が提供されました。2024年も、国によるDRまたはDERの補助金が公募の可能性があります。これらの補助金は高額であるものの、予算が限られているため、早めの申請がおすすめです。
出典:令和5年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業 環境共創イニシアチブ
自治体からの補助金
多くの地方自治体からも、太陽光発電と蓄電池の導入に対して高額の補助金が提供されています。これらの補助金は、国や都道府県、市区町村の補助金と併用可能で、蓄電池を低価格で導入することができます。特に東京都の補助金は、蓄電池に対して最大120万円、V2H(Vehicle to Home)に対しては最大100万円という高額補助金が設定されています。
出典:助成制度 東京都環境局
メーカー別に商品を紹介|家庭用蓄電池の気になる価格は?
近年は太陽光発電など再生可能エネルギーへの関心が高まっていることもあり、蓄電池メーカーも数が増えてきています。さまざまなメーカーから発売されているこれらの製品をどのように選べば良いのか悩む方も多いでしょう。
ここでは主要なメーカー11社を選定し、各メーカーが提供する一部の商品をピックアップして家庭用蓄電池のタイプ、定格容量、そして気になる価格までを比較します。
各社がどのような特徴を持った蓄電池を製造・販売しているかを確認してみましょう。
Enerezza|京セラ
出典:京セラ
Enerezza(エネレッツァ)は、京セラが提供する単機能型蓄電システムです。世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池を内蔵し、製造の簡素化とコスト削減をしつつも長寿命と高安全性を実現しています。また、ユーザビリティに優れたデザインは周辺機器間で統一感を持たせ、どの住空間にも溶け込み、リモコンも使いやすいデザインとなっています。
動作状況を把握する見守りサポート機能も搭載していることで、安心して長期間使用できる点が大きな特徴です。また、保証も業界最長クラスの機器保証・容量保証を実現しており、一般的な利用範囲では15年間、自然災害の場合は10年間の保証があります。
メーカー | 京セラ |
商品名 | Enerezza(エネレッツァ) |
タイプ | 単機能型 |
定格容量 | 5.0kWh、10.0kWh、15.0kWh |
価格 | ・5.0kWh:2,750,000円 ・10.0kWh:4,730,000円 ・15.0kWh:6,710,000円 |
クラウド蓄電システム|シャープ
出典:シャープ
シャープのクラウド蓄電システムは日中に太陽光発電で発電した電力を蓄え、夜間や電力需要の高いときに使用できます。さらに、HEMSサービス「COCORO ENERGY」と連携し、AIにより自動で電力の管理と制御をすることで経済性と環境性能のバランスを取りながら、快適な生活をサポートします。
電気代の節約だけでなく、停電時の利用、電気自動車(EV)との連携も可能なこの蓄電池システムは、エネルギー自給自足の理想を現実のものとします。また、システム設置時に、15年保証(有償)、10年保証(無償)のどちらかを選んで利用することができ、長く安心して利用できる点も魅力です。
メーカー | シャープ |
商品名 | クラウド蓄電池システム |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 8.0kWh、9.6kWh、12.6kWh |
価格 | ・8.0kWh:4,153,820円〜 ・9.6kWh:4,496,250円〜 ・12.6kWh:6,184,090円〜 |
ESS-T3L1|ニチコン
出典:ニチコン
ニチコンが提供するESS-T3L1は、変革の時代に対応するために進化したトライブリッド蓄電システム®の一部であり、家庭のエネルギーマネジメントを革新的に変える製品です。太陽光発電、蓄電池、電気自動車の統合管理を実現し、一台でこれら全てをカバーできる便利さが特徴です。
夜間電力を全てカバーする能力を持ち、災害時にも安心のバックアップ電源として機能します。使い方に合わせて増設もできるため、ライフステージの変化に合わせて拡張することも可能です。そのため、家庭でのエネルギー自給自足が実現でき、電気自動車を利用した脱炭素社会への貢献も可能になります。
さらに、3つの運転モードと無料のネットワークサービスを通じて、家庭のエネルギー使用を最適化し、気象警報にもとづく自動充電制御などの先進機能も備えています。また、保証に関しても15年間の無償保証付きで、長期間安心して利用できます。
メーカー | ニチコン |
商品名 | ESS-T3L1 |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 8.6kWh |
価格 | 1,200,000円 |
KP-BU98B-S|オムロン
出典:オムロン
オムロンのKP-BU98B-Sは、太陽光発電による電力を自家消費することで、発電した電力を最大限に活用し、余剰電力は蓄電池にためて必要なときに使用することが可能です。このシステムは、業界初の99%程度の高精度負荷追従制御を実現し、電力の無駄を極限まで減らします。
また、高効率の利用だけでなく、システムの構成をシンプルにすることで、従来よりも少ない機器でシステムを構築できるため、施工の手間と時間を大幅に削減可能です。家庭用蓄電池をベースにしたコンパクトな設計は、設置スペースとコストを抑えながら、産業用としてのニーズにも応える柔軟性を持っています。
運用面では、消費電力に合わせた時間帯別の自動制御や、遠隔からのモニタリングや設定変更、異常時のメール通知などの機能を備え、保守性の向上にも貢献しています。
メーカー | オムロン |
商品名 | KP-BU98B-S |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 3.5kWh |
価格 | 1,144,000円 |
LJB1335|パナソニック
出典:パナソニック
パナソニックが提供するLJB1335は、3.5kWhの蓄電容量を持ちます。特に、パナソニックのV2H(Vehicle to Home)技術と組み合わせることで、電気自動車と蓄電システムが連携し、家庭内でのクリーンエネルギーの利用を最適化します。
LJB1335は、0℃から40℃の動作温度範囲内で稼働し、重量は約46kgです。屋内設置用にデザインされており、そのコンパクトなサイズ(W480×H660×D139mm)は、家庭内のさまざまなスペースにフィットするでしょう。
このユニットの導入は、エネルギーコストの削減に寄与するだけでなく、環境に優しい暮らしを実現する一歩となります。また、気象警報連動機能や停電時の自立出力機能など、安心して使用できるさまざまな機能を備えています。
メーカー | パナソニック |
商品名 | LJB1335 |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 3.5kWh |
価格 | 1,144,000円 |
Powerwall|Tesla
出典:Tesla
TeslaのPowerwallは、太陽光発電からの余剰電力や電力網からの電気を貯蔵し、安定してクリーンエネルギーを供給します。停電や電力不足が生じた場合でも、数秒で自動的に切り替わり、家全体に電力を供給することで生活を一年中快適で安全に保ちます。
夜間やピークタイムにも、蓄えたエネルギーを活用して電力コストの削減と環境への貢献を実現可能です。また、Teslaアプリを通じて、自宅のエネルギー使用状況をリアルタイムでモニタリングし、エネルギー自給自足を最大化できるよう設計されています。
安全性も重視されており、お子様やペットがいるご家庭でも安心して使用できるよう、露出配線や排熱口を排除。さらに、TeslaはPowerwallに10年間の長期保証を提供しており、安心して長く利用できます。
メーカー | テスラ |
商品名 | Powerwall |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 13.5 kWh |
価格 | 1,000,000円 |
Smart Star|伊藤忠エネクス株式会社
出典:伊藤忠エネクス株式会社
伊藤忠エネクス株式会社の「Smart Star」は、AIを搭載した次世代蓄電システムです。その最大の魅力は、太陽光発電と大容量リチウムイオン電池を融合し、エネルギー利用の自動化と最適化を実現する点にあります。9.8kWhの大容量で平均的な家庭の一日の電力をまかない、3kVAの高出力によりエアコンやIH調理器などの200V機器も動かせます。
また、約3時間での迅速な充電が可能で、常に安定したエネルギー供給ができます。特に注目すべきは、AI技術「gridshare」による充放電制御です。日々の電気使用状況を学習し、翌日の電力需要と太陽光発電量を予測。これにより、エネルギーの無駄遣いを減らし、経済的で効率的な家庭内エネルギー自給自足を実現します。
加えて、非常時にも全家庭をカバーする安心の電力供給機能を持ち、停電時でも太陽光パネルが稼働し続けます。
メーカー | 伊藤忠エネクス株式会社 |
商品名 | Smart Star |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 9.8kWh |
価格 | 3,630,000円 |
DMM.make smart|DMMエナジー
出典:DMMエナジー
DMM.make smartのハイブリッド型蓄電システムは、5kWh、10kWh、15kWhの選べる容量で、家庭のライフスタイルやエネルギー需要に応じて柔軟に対応できます。
このシステムの利便性をさらに高めるのが、WEBモニタリングシステムです。スマートフォンや専用モニターを使用して、いつでもどこでもエネルギー状況を確認し、管理することができます。
また、スタイリッシュなコンパクトデザインは、住宅のどこにでも馴染み、塩害地域での設置も可能です。さらに、火災防止機能付きのパワーコンディショナーが安全性を高め、長寿命でスピード充電も可能なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。製品保証も10年(無償)、15年・20年(有償)と充実しています。
メーカー | DMMエナジー |
商品名 | DMM.make smart |
タイプ | ハイブリッド型 |
定格容量 | 5 kWh、10 kWh、15 kWh |
価格 | メーカーへ要問い合わせ |
iedenchi-NX|ネクストエナジー
出典:ネクストエナジー
iedenchi-NXは、日本の家庭が直面する電力供給の不確実性に対して、ただ安心感を提供するだけではなく、エネルギー利用を根本から最適化することを目指しています。全負荷型の設計により、停電時でも家全体で電気を使えるため、日常に近い生活が送れます。
また、容量9.8kWhは、日本の平均的な家庭の一日の電力消費をほぼまかなえます。特に注目すべきは、200Vの高電圧機器も停電時に使用可能である点です。これはオール電化住宅にとって理想的な機能で、エアコンやIH調理器、エコキュートなどの生活必需品を問題なく稼働させることができます。
さらに、AI機能の搭載により、家族の生活パターンや天気予報を学習し、電力使用を自動で最適化できます。
メーカー | ネクストエナジー |
商品名 | iedenchi-NX |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 9.8kWh |
価格 | 3,630,000円 |
Smart PV multi|長州産業株式会社
出典:長州産業株式会社
長州産業株式会社のSmart PV Multiは、6.5kWh、9.8kWh16.4kWhの蓄電容量オプションを備え、小規模から大規模なニーズまで柔軟に対応できる設計が特徴です。また、リン酸鉄リチウムを採用したモデルも提供しており、そちら熱安定性と安全性に優れています。
ハイブリッドタイプと単機能タイプがあり、ハイブリッドタイプでは太陽光発電システムと蓄電システムを一台のパワーコンディショナーで管理します。一方の単機能タイプは、蓄電に特化した低コストの導入が可能です。
また、全負荷対応タイプは停電時に家全体で電気が使え、特定負荷タイプは必要最低限の家電や部屋に絞って電力を供給します。この蓄電池は、コンパクトながらも大容量を実現し、限られたスペースで最大限のエネルギーを蓄積・利用できます。安全性と環境配慮の点でも優れており、廃棄時の取り扱いについても専門のサポートが提供されます。
メーカー | 長州産業株式会社 |
商品名 | Smart PV multi |
タイプ | 単機能型 / ハイブリッド型 |
定格容量 | 6.5 kWh、9.8 kWh、16.4 kWh |
価格 | 【全負荷タイプの場合】 6.5 kWh:4,854,300円 9.8 kWh:5,493,400円 16.4 kWh:7,958,500円 |
EIBS7|ダイヤゼブラ電機
出典:ダイヤゼブラ電機
EIBS7は、高出力の特徴を持ち、停電時でも普段通りの生活をサポートするだけでなく、平常時には電力収支の改善を実現します。1台で7kWh、2台で14kWhという容量蓄電池を備え、最大5.5kVAの自立出力を誇ります。これにより、IH調理器やエコキュート、大型エアコンなどの電気製品も問題なく使用可能です。
また、EIBS7は太陽光発電システムと組み合わせることで、一日に2回以上の充放電が可能となり、太陽光発電から得た電力を最大限活用します。
さらに、音声出力機能を備えたAdVoice表示ユニットにより、蓄電池の稼働状態や使用可能時間を簡単に確認できます。そして、太陽電池入力運転電圧範囲が30~450Vと業界最高水準のワイドレンジ化を実現しています。また、充放電に強いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、15年保証で安心感も高いでしょう。
メーカー | 田淵電機 |
商品名 | EIBS7 |
タイプ | 多機能型 |
定格容量 | 7.04 kWh |
価格 | メーカーへ要問い合わせ |
【これで安心】蓄電池を選ぶときのポイント
蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせることで、電力を効率的に利用し、災害時の非常用電源としても活用できます。しかし、多種多様な製品が市場に出回っているため、どの蓄電池を選べば良いのか迷うことも少なくありません。適切な蓄電池選びのための主要なポイントを解説します。
蓄電池の仕様を確認する
蓄電池を選ぶ際は、その仕様を細かく確認することが重要です。市場にはリチウムイオン電池や鉛蓄電池など、さまざまな種類の蓄電池が存在し、それぞれが独自の特徴を持っています。例えば、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く重量が軽いため、設置スペースを節約できるのが利点です。
一方で、初期コストは鉛蓄電池に比べて高い傾向にあります。鉛蓄電池は価格が比較的手頃で、メンテナンスが容易な点がメリットですが、サイズが大きく重量も重いため、設置場所を選ぶことになります。
さらに、蓄電池を設置する環境条件を考慮し、防水・防塵性能や気候条件への耐性など、特定の仕様を持つ製品を選択することも重要です。屋外に設置する場合や、特に寒冷地や高温多湿な地域においては、環境に適した蓄電池を選ぶ必要があります。
蓄電池の蓄電容量を確認する
蓄電容量とは、蓄電池にためられる電力の量です。蓄電容量が家庭の電力需要をどれだけ満たせるかを決定し、日々の生活で利用する電気機器の種類や数、さらには非常時における電力供給の持続時間に直結します。
そのため、蓄電池を選ぶ際は、家庭の平均的な電力使用量を把握し、それに適した容量の蓄電池を選定することが不可欠です。
非常時においては、特に照明や冷蔵庫、通信機器などの基本的な電力需要を満たすことが重要となります。そのため、平時だけでなく、停電などの緊急時にも対応できる余裕を持った蓄電容量の選択が望ましいでしょう。
蓄電池の容量が大きいほど多くの電力をためられますが、それに伴って価格も高くなるため、予算と必要性を天秤にかけた上で最適な製品を選ぶことが大事です。
蓄電池の価格相場を確認する
一般的に、蓄電池の価格は数十万円から数百万円と幅広く、選択する蓄電池の種類や容量によって初期投資額が大きく変わります。そのため、購入前に複数の製品を比較検討し、自宅のエネルギー需要に見合った容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
また、蓄電池の価格は、単に購入時のコストだけでなく、設置、メンテナンス、将来の交換費用など、長期にわたる総所有コストを考える必要があります。高品質で長期間にわたって安定した性能を保つことができる蓄電池は、初期投資は高くても、長い目で見れば経済的をいえるかもしれません。
さらに、一部の地域では、蓄電池の導入時に使える補助金制度や税制優遇措置が提供されていることがあり、これらの制度を活用することで、実質的なコストを抑えられます。
家庭用蓄電池に関するよくある質問
ここまでさまざまな蓄電池は何年で元が取れますか?観点で解説してきましたが、家庭用蓄電池の導入を検討している方々には、多くの疑問や質問があると思います。ここでは、特によくある質問、気になることについてQ&A形式でそれぞれ詳しく解説します。
- Q蓄電池は何年で元が取れますか?
- A
家庭用蓄電池の投資回収期間は、価格、種類、使用する電気の量、および電気料金のプランによって大きく異なります。平均的には、15年から20年程度で元が取れると考えられていますが、これはあくまでも一般的な目安です。
実際の回収期間は、特に太陽光発電システムと組み合わせて使用する場合に短くなる可能性があります。太陽光発電システムから得られる電力を日中に蓄電し、電気料金の高いピークタイムにその電力を利用することで、電気代を大幅に節約できるからです。
加えて、蓄電池の価格は技術の進歩と市場の成熟により下降傾向にあり、将来的には投資回収期間がさらに短縮することが期待されます。しかし、蓄電池の性能や耐久性、さらには電気料金の変動など、複数の要因を総合的に考慮する必要があるため、個々の家庭の具体的な状況を正確に評価することが重要です。
- Q家庭用蓄電池はローンで購入できますか?
- A
はい、家庭用蓄電池はローンでの購入が可能です。多くのメーカーや販売業者、さらには金融機関が、さまざまなローンプランを提供しています。
これらのローンプランを利用して蓄電池の初期導入費用を分割して支払うことで、経済的負担を軽減することが可能になります。しかし、ローンを利用することによって発生する利息も考慮に入れた上で、総支払額が蓄電池の価値と見合っているかどうかを検討することも重要です。
また、蓄電池の購入に際して、地方自治体や国からの補助金や税制上の優遇措置を受けられる可能性もあります。このような制度を活用することで、実質的な購入費用をさらに抑えられるため、ローンを組む前にどのような制度が利用可能かを調べることもおすすめします。
- Qシングル発電とダブル発電ってなんですか?
- A
シングル発電は、太陽光発電や風力発電などの単一の再生可能エネルギー源から電力を生成するシステムです。この方式はシンプルで設置が容易なため、特に個人の家庭での利用に適しています。しかし、天候や時間帯によって発電量が変動するため、電力供給が不安定になる可能性があります。
一方、ダブル発電は、太陽光と風力など、異なる2つの再生可能エネルギー源を組み合わせて電力を生成するシステムです。この方法では、一方のエネルギー源の発電量が少ないときにもう一方でカバーできるため、より安定した電力供給が可能になります。例えば、晴れた日には太陽光発電が、風の強い日や夜間には風力発電が主に電力を供給する形になります。
- Qポータブル蓄電池は太陽光発電用の蓄電池として使えますか?
- A
ポータブル蓄電池は太陽光発電用の蓄電池として使用することが可能です。しかし、その使用目的や限界を理解し、適切に活用することが重要です。
ポータブル蓄電池の主な魅力は、その携帯性と柔軟性にあります。小型で持ち運び可能なこれらの蓄電池は、太陽光パネルと簡単に接続でき、太陽光がある場所ならどこでも電力を生成しためることが可能です。
しかし、家庭全体を支えるほどの大量の電力供給は難しいでしょう。容量が限られているため、主に小型の電子機器を充電する用途や、限定的な電力需要に対応する形での使用が一般的です。
複数のポータブル蓄電池を組み合わせて使用することで、より大きな電力需要に対応することも可能になりますが、その場合、適切な配線や安全対策に注意する必要があります。
まとめ
家庭用蓄電池の選定は、将来的なエネルギーコストの削減、非常時の電源確保、環境への配慮など、さまざまなメリットを享受するための第一歩です。適切な蓄電池を選択することで、太陽光発電との組み合わせによる自家消費率の向上や、電気料金の節約が可能になります。
本記事で紹介した、蓄電池の選び方のポイント、メーカー別おすすめ商品、価格相場、そして補助金の活用方法を参考に、自宅に最適な蓄電池を選んでください。
また、蓄電池導入の際は、製品の仕様や保証、設置条件などをしっかりと確認し、長期的な視点でのコストパフォーマンスを考慮することが重要です。これからのエネルギーライフをより豊かで安心なものにするために、今、賢い選択をしましょう。