太陽光発電システムを設置している人は、これまでにFITによって固定額で電気を売電できていました。しかし、住宅用太陽光発電システム(10kW未満)を設置して10年が経つ場合はFIT価格による買取期間が終了します。そのため、発電した電気をどう使うか迷っている人もいるでしょう。
この記事では、FIT価格の推移や卒FIT後の選択肢、エリア別のおすすめの電気買取業者を解説します。卒FITを控え、太陽光発電システムで発電した電気の売電先を探している人は参考にしてください。
FIT価格の推移
太陽光発電のFITにおける価格推移は、下記の表のとおりです。
年度 | 10kW未満 | 10kW以上 | ダブル発電 | 入札制度適用区分 |
---|---|---|---|---|
2012年 | 42円 | 40円 | ー | ー |
2013年 | 38円 | 36円 | ー | ー |
2014年 | 37円 | 32円 | ー | ー |
2015年 | 33円 (35円) | 4/1~6/30:29円 7/1~:27円 | 27円 (29円) | ー |
2016年 | 31円 (33円) | 24円 | 25円 (27円) | ー |
2017年 | 28円 (30円) | 21円 | 25円 (27円) | 2,000kW以上:入札制度により決定 |
2018年 | 26円 (28円) | 18円 | 25円 (27円) | 2,000kW以上:入札制度により決定 |
2019年 | 24円 (26円) | 14円 | 24円 (26円) | 500kW以上:入札制度により決定 |
2020年 | 21円 | 10kW以上50kW未満:13円 50kW以上250kW未満:12円 | 21円 | 250kW以上:入札制度により決定 |
2021年 | 19円 | 10kW以上50kW未満:12円 50kW以上250kW未満:11円 | ー | 250kW以上:入札制度により決定 |
2022年 | 17円 | 10kW以上50kW未満:11円 50kW以上(入札制度対象外):10円 | ー | 入札制度により決定 (第12回10円/第13回9.88円/第14回9.75円/第15回9.63円) |
2023年 | 16円 | 4/1~9/30 10kW以上50kW未満:10円 50kW以上(入札制度対象外):9.5円 10/1~ 10kW以上50kW未満:10円(屋根設置の場合12円) 50kW以上(入札制度対象外):9.5円(屋根設置の場合12円) | ー | 入札制度により決定 (第16回9.5円/第17回9.43円/第18回9.35円/第19回9.28円) |
※表の()内の数値は出力制御対応機器設置義務ありの場合の価格
出典:経済産業省 資源エネルギー庁
卒FIT後には売電価格が下がる
卒FITとは、FITの買取期間が満了することを指す言葉です。FITでは、太陽光発電システムで発電した電気を10年間、あるいは20年間にわたって国が定めた固定価格で買い取ることが保証されていました。しかし、買取期間が満了すると、固定価格での買取は終わります。
卒FIT後の売電単価は、FITでの価格に比べると低く設定されているため、売電による経済的なメリットは少なくなるでしょう。そのため、卒FIT後に太陽光発電システムをどう使うかを考えておくことが大切です。
卒FIT後の選択肢
ここでは、卒FIT後の選択肢について解説します。
完全自家消費
完全自家消費は、発電した全ての電気を自宅で消費することです。余った電力は蓄電池にためておき、夜間や天候が悪い時など、太陽光発電システムの発電量が少ない時間帯に利用します。
自家消費のメリットは、外部からの電力供給に依存しないことで、電気料金の高騰や供給不足の心配がなくなる点です。また、環境に優しい生活を実現したい人にもおすすめです。しかし、蓄電池の購入など初期投資が必要になる点や、設備のメンテナンスが必要な点も頭に入れておくことをおすすめします。
大手電力会社への売電を続ける
卒FIT後に大手電力会社への売電を続けることは、安定した収入源を求める人にとって有効な選択肢です。売電によって収益が得られれば、太陽光発電システムを設置した費用を賄うこともできます。
FIT制度終了後は、これまでの固定価格ではなく、電力会社が定めた価格によって売電を行います。多くの場合、売電価格は安くなりますが、大手電力会社との取引は信頼性や契約の安定性が高い点が魅力です。
新電力会社に売電する
FIT終了後に新電力会社に売電することは、新たな選択肢として注目されています。新電力会社とは、従来の大手電力会社以外の電力小売業者のことで、多様な価格プランや独自のサービスを提供しています。
新電力会社は顧客獲得のために革新的なサービスを提供していることもあり、大手電力会社よりもお得に売電できることもあるでしょう。柔軟な契約オプションが設けられていることもあり、買電を新電力に切り替えることで、売電額が上昇するプランも用意されています。
【北海道電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
北海道電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
ENEOS | 太陽光電力買取サービス | 11円/kWh |
丸紅新電力 | ECOとくプラン | 11円/kWh |
北海道ガス | プラン名なし | 11円/kWh |
エバーグリーン・リテイリング | スタンダードプラン | 8円/kWh |
旭化成ホームズ | プラン名なし | 10円/kWh(太陽光発電システムのみを設置の場合) |
ENEOS
ENEOSの太陽光電力買取サービスでは、太陽光発電システムで発電した電気を売電単価11円/kWhで買い取っています。ENEOSでは契約年数などの制約がないため、今後引っ越しをする可能性がある人でも安心して利用できます。
契約手数料や工事費は0円であり、違約金もかかりません。
丸紅新電力
丸紅新電力の基本的なプランはECOとくプランで、売電単価は11円/kWhです。売電契約のみを結ぶことができるため、申し込みがしやすい点がポイントです。
また、契約手数料・工事費・解約金・違約金・初期費用などさまざまな費用がかからないためコストメリットがあります。北海道だけではなく、全国の各エリアに対応しています。
北海道ガス
北海道ガスの売電プランの売電単価は、11円/kWhです。複雑な契約条件はなく、北海道ガスとガスや電気の契約がなくても北海道に住んでいる人であれば誰でも売電できます。
申込書を提出するだけで契約可能で、他社との契約も必要ありません。買い取った電気は道内約25万件のユーザーに「北ガスの電気」として届けられます。
エバーグリーン・リテイリング
エバーグリーン・リテイリングのスタンダードプランの売電単価は、北海道エリアで8円/kWhです。切り替え手数料が一切かからず、ユーザーが初期投資などの費用を負担することはありません。
また、エバーグリーン・リテイリングと低圧の電気契約を結んでいる人は、売電単価11円/kWhのお得なプレミアムプランが適用されます。
旭化成ホームズ
旭化成ホームズが運営しているヘーベル電気でも、太陽光発電システムで発電した電気を買い取っています。太陽光発電システムのみを設置している場合は10円/kWh、旭化成ホームズグループで購入した蓄電池を設置している場合は12円/kWhで売電が可能です。
申し込み費用や解約金など、手数料はかかりません。
【東北電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
東北電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
スマートテック | プラン名なし | 11.5円/kWh |
エバーグリーン・リテイリング | スタンダードプラン | 9円/kWh |
みんな電力 | 卒FIT買取プラットフォーム | 9円/kWh |
全農エネルギー | プラン名なし | 10円/kWh(JAでんきを使用している場合) |
坊ちゃん電力 | 東北スタンダードプラン | 10円/kWh |
スマートテック
スマートテックが提供している電気買取サービスの売電単価は、東北電力エリアで11.5円/kWhです。東北エリアのなかでも比較的単価が高い点が特徴といえるでしょう。サービス対象者は、下記のとおりです。
契約手数料や工事費は一切かからず、解約金、違約金もありません。
エバーグリーン・リテイリング
エバーグリーン・リテイリングが提供しているスタンダードプランの売電単価は、東北エリアで9円/kWhです。太陽光発電システムを設置しており、FIT買取期間の満了を迎える人全員が対象です。
よりお得な売電単価11円/kWhのプレミアムプランを契約するためには、低圧の電気契約を結ぶ必要があります。
みんな電力
みんな電力が提供している卒FIT買取プラットフォームの売電単価は、東北電力エリアで9円/kWhです。住宅用の太陽光発電システムを持っており、かつFIT買取期間が終了した人が対象のサービスです。
売電した電気は、ユーザーが好きな企業・団体の施設に供給できます。代表的な供給先企業は、TBSやYMCAなどがあります。
全農エネルギー
全農エネルギーが提供している電気買取サービスの売電単価は、JAでんきを使用している場合は10円/kWh、JAでんきを使用していない場合は9.5円/kWhです。
手数料や違約金がかからないため、手数料が気になるユーザーでも安心して申し込みできます。
坊ちゃん電力
坊ちゃん電力が提供している東北スタンダードプランの売電単価は10円/kWhです。エリアによって売電単価が異なるため、あらかじめ自分が住んでいるエリアの単価を調べておくとよいでしょう。
【東京電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
東京電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
スマートテック | プラン名なし | 11.5円/kWh |
ENEOS | 太陽光電力買取サービス | 11円/kWh |
東急パワーサプライ | 太陽光余剰電力買取サービス | 12円/kWh |
みんな電力 | 卒FIT買取プラットフォーム | 8.5円/kWh |
東京ガス | 太陽光買取プラン | 10.5円/kWh |
スマートテック
スマートテックが提供している電気買取サービスの売電単価は、東京電力エリアで11.5円/kWhです。2024年4月時点で東京電力エリアを対象としたキャンペーンを実施しており、単価が14.6円/kWhまで上がっています。適用条件は下記のとおりです。
ENEOS
ENEOSの太陽光電力買取サービスでは、発電した電気を東京エリアでは11円/kWhで買い取っています。
シンプルな料金体系であるため、安心して申し込めるでしょう。
東急パワーサプライ
東急パワーサプライが提供している太陽光余剰電力買取サービスの売電単価は、12円/kWhです。東京エリアでもトップクラスに高い単価であるため、なるべく高い売電収入を得たいと考えている人におすすめです。
誰でも専用フォームから簡単に申し込みができるため、契約までのハードルが低い点も特徴として挙げられます。
みんな電力
みんな電力が提供している卒FIT買取プラットフォームの売電単価は、東京電力エリアで8.5円/kWhです。売電した電気をユーザーが好きな企業・団体の施設に供給できるため、売電した電気の活用先まで決めたい人に向いています。
売電収入は、毎年5月末日と11月末日時点で料金が確定しているものについて、それぞれ7月末日と翌年1月末日に振り込まれます。
東京ガス
東京ガスが提供している太陽光買取プランの売電単価は、10.5円/kWhです。
特筆すべきは、東京ガス指定の販売店で対象の蓄電池を購入した人は、契約から半年間にわたって23円/kWhで売電ができる点です。そのため、蓄電池の購入を検討している人におすすめです。
【中部電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
中部電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
エネクスライフサービス | 太陽光電力買取サービス | 10.5円/kWh |
おいでんエネルギー | 卒FIT買取プラン | 10円/kWh |
大和ハウス工業 | 卒FIT電力買取 | 10円/kWh |
東邦ガス | 買取プラン | 12.5円/kWh(1年後から9円/kWh) |
ENEOS | 太陽光電力買取サービス | 10円/kWh |
エネクスライフサービス
エネクスライフサービスが提供している卒FIT買取プランの売電単価は、中部電力エリアで10.5円/kWhです。
さらに、TERASELでんきとセットとなっている「卒FITプラス」は、11.5円/kWhで売電ができます。より高い単価で売電をしたいなら、TERASELでんきの契約も結ぶとよいでしょう。
おいでんエネルギー
おいでんエネルギーが提供している太陽光電力買取サービスの売電単価は10円/kWhで、中部電力よりも3円/kWh高く買い取ってもらえます。
契約は、1年ごとの自動更新です。太陽光発電の余剰電力買い取りと電気の供給がセットのプランであれば、11円/kWhで売電可能です。
大和ハウス工業
大和ハウス工業が提供している卒FIT電力買取の売電単価は10円/kWhです。大和ハウスで家を購入をした人であればPREMIUMプランの申し込みが可能で、11.5円/kWhで契約を結べます。
さらに、あわせて蓄電池を購入すれば、2年間にわたって22円/kWhで売電が可能です。
東邦ガス
東邦ガスが提供している買取プランでは、契約後1年間は12.5円/kWh、1年間経過後は9円/kWhで売電ができます。
さらに、ガスと電気をセットで契約すれば、1年間は13円/kWh、1年経過後は9.5円/kWhで売電可能です。
ENEOS
ENEOSの太陽光電力買取サービスでは、10円/kWh(中部エリア)で買い取っています。売電収入は、半年分を4、10月の末日までに指定した金融機関の指定口座へ一括で支払われます。
契約年数や他のサービスの契約に応じて単価が変わることはないため、あらたにENEOSが提供する他のサービスを申し込む必要もありません。
【北陸電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
北陸電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
エネクスライフサービス | 太陽光電力買取サービス | 10.5円/kWh |
丸紅ソーラートレーディング | ECOとくプラン | 11円/kWh |
大和ハウス工業 | 卒FIT電力買取 | 10円/kWh |
全農エネルギー | プラン名なし | 9円/kWh(JAでんきを使用している場合) |
旭化成ホームズ | プラン名なし | 10円/kWh(太陽光発電システムのみを設置の場合) |
エネクスライフサービス
エネクスライフサービスが提供している太陽光電力買取サービスの売電単価は、北陸電力エリアで8.5円/kWhです。
エネクスライフサービスは、新電力プランであるTERASELでんきの提供も行っています。TERASELでんきと契約を結べば、もっとお得な9.5円/kWhで売電ができる「卒FITプラス」の対象となります。
丸紅新電力
丸紅新電力が提供しているECOとくプランの売電単価は11円/kWhです。
契約手数料・工事費・解約金・違約金・初期費用などの費用がかからず、いつでも解約可能なため、安心して申し込みができるでしょう。蓄電池を購入するSHARP蓄電池プレミアムであれば、15円/kWhで売電が可能です。
大和ハウス工業
大和ハウス工業が提供している卒FIT電力買取の売電単価は10円/kWhです。
大和ハウスで家を購入をしている場合は、売電額が11.5円/kWhまで上昇するPREMIUMプランを申し込みましょう。2年間にわたって22円/kWhで売電できるようになるPREMIUM蓄電池プランもおすすめです。
全農エネルギー
全農エネルギーが提供している電気買取サービスの売電単価は、JAでんきを使用しているかしていないかで異なります。具体的な金額は、以下のとおりです。
よりお得に売電をしたいなら、売電の契約とあわせてJAでんきの契約も結ぶとよいでしょう。
旭化成ホームズ
旭化成ホームズが運営しているヘーベル電気では、太陽光発電システムのみを設置している場合は10円/kWh、旭化成ホームズグループで購入した蓄電池を設置している場合は12円/kWhで卒FIT後の電気を買い取っています。
買取サービスのみでも申し込み可能で、売電した電力は、旭化成ホームズの展示場や事業所で活用されます。
【関西電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
関西電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
エネクスライフサービス | 太陽光電力買取サービス | 10円/kWh |
はりま電力 | 太陽光発電(卒FIT)買取サービス | 9円/kWh |
大阪ガス | 太陽光発電余剰電力買取サービス | 9.5円/kWh |
藤田商店 | すまいるFIT太陽光買取サービス | 11円/kWh |
出光興産 | スタンダード買取プラン | 8.5円/kWh |
エネクスライフサービス
エネクスライフサービスが提供している太陽光電力買取サービスの売電単価は、関西電力エリアで10円/kWhです。
もっと高い価格で売電をしたい人には、エネクスライフサービスが提供している新電力プランである「TERASELでんき」の契約がおすすめです。あわせて契約をすることで「卒FITプラス」の対象となり、11円/kWhで売電ができます。
はりま電力
はりま電力が提供している太陽光発電(卒FIT)買取サービスの売電単価は9円/kWhです。
はりま電力ソーラ―買取プランBを契約している場合の売電単価は、12円/Kwhになります。さらに、はりま電力と提携しているプロパンガスを契約していれば、はりま電力ソーラ―買取プランCの契約が可能で、売電単価は15円/kWhです。
大阪ガス
大阪ガスが提供している太陽光発電余剰電力買取サービスの売電単価は9.5円/kWhです。
新電力サービスである「大阪ガスの電気」をセットで契約することで、売電単価が10円/kWhになります。もっと売電額を上げたい人は、「大阪ガスの電気」スタイルプラスEを契約すると、10.5円/kWhでの売電が可能です。
藤田商店
藤田商店が提供している「すまいるFIT太陽光買取サービス」の売電単価は、標準で11円/kWhです。さらに、以下のプランを契約することで売電単価が上がります。
出光興産
出光興産が提供しているスタンダード買取プランの売電単価は8.5円/kWhです。
「idemitsuでんき」を同時に契約することで、売電額は10.5円/kWhとなります。電気プランを契約すると、買取料金を同月の電気料金から差し引いて精算されます。
【中国電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
中国電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
中海テレビ放送 | Chukai余剰電力買取サービス | 10円/kWh |
藤田商店 | すまいるFIT太陽光買取サービス | 11円/kWh |
出光興産 | スタンダード買取プラン | 8.5円/kWh |
ENEOS | 太陽光電力買取サービス | 10円/kWh |
全農エネルギー | プラン名なし | 8.15円/kWh(JAでんきを使用している場合) |
中海テレビ放送
中海テレビ放送が提供しているChukai余剰電力買取サービスの売電単価は、標準で10円/kWhです。中海テレビ放送と契約している必要はありません。
ケーブルテレビまたは固定電話に加えて、Chukaiインターネットを契約していれば、14円/kWhで売電ができます。
藤田商店
藤田商店が提供しているすまいるFIT太陽光買取サービスの売電単価は、標準で11円/kWhです。もっと高単価で売電したい人は、新電力やガスの契約、蓄電池の購入を検討してみてください。
出光興産
出光興産が提供しているスタンダード買取プランの売電単価は8.5円/kWhです。
さらに売電単価を上げたい場合は、新電力プランの「idemitsuでんき」を同時に契約しましょう。これにより、売電単価は8.5円/kWhから10.5円/kWhにアップします。売電サービスの利用に追加料金は一切かかりません。
ENEOS
ENEOSの太陽光電力買取サービスでは、発電した電気を中国エリアにおいて売電単価10円/kWhで買い取っています。
シンプルな料金体系であり、他のサービスを契約しなくても売電契約が可能です。電気の購入は今の電力会社のままにしておき、太陽光発電の売電のみの契約ができます。
全農エネルギー
全農エネルギーが提供している電気買取サービスの売電単価は、JAでんきを使用しているかしていないかで異なります。売電の契約とあわせてJAでんきの契約も結ぶことで、よりお得に売電できます。具体的な金額は、以下のとおりです。
【四国電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
四国電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
エネクスライフサービス | 太陽光電力買取サービス | 8.5円/kWh |
坊っちゃん電力 | 四国スタンダードプラン | 10円/kWh |
全農エネルギー | プラン名なし | 8.5円/kWh |
出光興産 | スタンダード買取プラン | 8.5円/kWh |
エネクスライフサービス
エネクスライフサービスが提供している太陽光電力買取サービスの売電単価は、四国電力エリアで8.5円/kWhです。
新電力プランである「TERASELでんき」の契約をすれば「卒FITプラス」の対象となり、9.5円/kWhで売電ができます。
坊っちゃん電力
坊ちゃん電力が提供している四国スタンダードプランの売電単価は10円/kWhです。
坊ちゃん電力による買取サービスの特徴として押さえておくべき点は、エリアによって単価が異なる点です。基本的には10円/kWhですが、九州エリアのみ9円/kWhとなっています。
全農エネルギー
全農エネルギーが提供している電気買取サービスの売電単価は、7.5円/kWhです。
もっとお得に売電をしたい人は、新電力プランである「JAでんき」の契約も検討しましょう。JAでんきを使用しているユーザーは、売電単価が8円/kWhになります。
出光興産
出光興産が提供しているスタンダード買取プランの売電単価は8.5円/kWhです。
新電力プランの「idemitsuでんき」を同時に契約することで、売電単価は10.5円/kWhになります。買取価格は、買取の開始後最初の3月31日までの価格です。翌年度以降は解約の申し出がない場合、1年毎の自動更新となります。
【九州電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
九州電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
旭化成ホームズ | プラン名なし | 10円/kWh(太陽光発電システムのみを設置の場合) |
丸紅新電力 | ECOとくプラン | 9円/kWh |
宮崎電力 | プラン名なし | 10円/kWh~13円/kWh |
有明エナジー | 有明エナジー太陽光余剰買取 | 9.5円/kWh |
旭化成ホームズ
旭化成ホームズが運営しているヘーベル電気では、FITの買取期間満了を迎えるユーザーを対象に、買取サービスを提供しています。
売電単価は、太陽光発電システムのみを設置している場合は10円/kWh、旭化成ホームズグループで購入した蓄電池を設置している場合は12円/kWhです。契約をすれば、旭化成ホームズグループで購入したパワーコンディショナーの保証が5年間無償延長されます。
丸紅新電力
丸紅新電力のECOとくプランは、九州電力エリアでの売電単価は9円/kWhです。卒FITを迎えたユーザーの電気を業界高水準の価格で買い取ってくれる点が、大きな特徴として挙げられます。
工事費や契約金、解約金はかかりません。いつでも解約可能なため、安心して契約可能です。
宮崎電力
宮崎電力が提供している電気買取サービスは、時期によって売電価格が異なります。7月~9月・12月~2月の夏と冬は13円/kW、それ以外の月は10円/kWhで売電可能です。時期が限られるとはいえ、13円/kWhで売電ができる点は大きな魅力でしょう。
契約期間は1年契約で、以降は自動更新となります。
有明エナジー
有明エナジーが提供している有明エナジー太陽光余剰買取の売電単価は9.5円/kWhです。新電力サービスである有明エナジーにも同時加入することで、売電単価が10円/kWhになります。対象となるユーザーは、以下のとおりです。
【沖縄電力管内】卒FIT電力の売電価格比較
沖縄電力管内における、卒FIT後の売電に対応した主な業者と売電価格は、以下のとおりです。
事業者名 | プラン名 | 売電単価 |
---|---|---|
丸紅新電力 | ECOとくプラン | 9.5円/kWh |
沖縄ガスニューパワー | 卒FIT(太陽光電力買取サービス) | 9.1円/kWh |
旭化成ホームズ | プラン名なし | 10円/kWh(太陽光発電システムのみを設置の場合) |
おきなわコープエナジー | 「卒FIT」買取サービス | 9.57円/kWh |
沖縄電力 | プラン名なし | 7.7円/kWh |
丸紅新電力
丸紅新電力のECOとくプランの、沖縄電力エリアでの売電単価は9.5円/kWhです。ECOとくプランであれば、下記の料金がかかりません。
いつでも解約できるため、どの会社を選ぶか迷っている人も安心して契約できるでしょう。ECOとくプランだけではなく、ライフスタイルに合わせて好きなプランを選べます。
沖縄ガスニューパワー
沖縄ガスニューパワーが提供している卒FIT(太陽光電力買取サービス)の売電単価は9.1円/kWhです。
売電収入は毎月の電気料金と相殺が可能であり、低圧電気サービスの電気料金から差し引いて精算がされます。そのため、月々の手間も少なくすむでしょう。切り替え手数料もかからず、初期投資などの負担がかかることもありません。
旭化成ホームズ
旭化成ホームズが運営しているヘーベル電気では、太陽光発電システムを設置しているユーザー、旭化成ホームズグループで購入した蓄電池を設置しているユーザーを対象に売電サービスを提供しています。売電単価は、以下のとおりです。
加えて、契約をすれば旭化成ホームズ経由で購入したパワーコンディショナーの保証が無償で5年間延長されます。
おきなわコープエナジー
おきなわコープエナジーが提供している「卒FIT」買取サービスの売電単価は9.57円/kWhです。
おきなわコープエナジーは地元の業者であるため、慣れ親しんだ会社に売電したい人におすすめの選択肢です。売電収入が支払われるのは、6月と12月の2回です。
沖縄電力
沖縄電力が提供している電気買取サービスの売電単価は、10kW未満の場合で7.7円/kWh、10kW以上の場合は8.2円/kWhです。
買取単価は変更される場合がありますが、その場合は沖縄電力のホームページであらかじめお知らせがされます。大手電力会社に売電をしたい人には、沖縄電力がおすすめです。
卒FIT後の売電先の選び方
ここでは、卒FIT後の売電先の選び方について解説します。
買取価格以外にも着目する
卒FIT後の売電先を選ぶ際は、買取価格以外にも着目しましょう。
もちろん、高い買取価格は魅力的です。しかし、業者によっては蓄電池を購入する、新電力プランを契約するなどの条件が課されています。そのため、結果的に出費や手間がかかる可能性もあるでしょう。
また、業者の信頼性に着目することも大切です。これまでの実績や導入件数などもチェックして、安心して任せられる業者を選びましょう。大手の業者であれば、すぐに撤退するリスクなども少なくすみます。総合的な視点から比較し、よりメリットのあるサービスを選びましょう。
契約条件・プランの内容を確認する
卒FIT後の売電先を選ぶ際には、契約条件・プランの内容を確認しましょう。主に、下記の内容などを検討するとよいでしょう。
まとめ
卒FIT後の電力の買取にあたっては、数多くの会社が異なる料金プランを提供しています。そのため、自分自身のニーズに応じて業者を選ぶことが大切です。
業者によって強みとしているポイントは異なるため、まずは情報収集を丁寧に行いましょう。その上で、もっともお得になるプランを選ぶことをおすすめします。場合によっては、新電力の契約や蓄電池の購入を選択肢に入れてもよいでしょう。